
第1回今野(芳章)我塾(2025年2月27日)
議論先導者:今野 芳章
《プロフィール》
今野 芳章 | 函館生まれ。幼少期をドイツで過ごし、現在は札幌を拠点に活動する映像作家。(愛称:ゲルマン)
公立はこだて未来大学に進学し、在学1年目に Firefox Video Award 2007 の実写賞を受賞。これを機に本格的に制作活動を開始。主な活動として、あいみょん「マシマロ」のミュージックビデオや、札幌PARCOのアートワーク(IPT2024にて展示)を手がける。VJとしては、3D表現の探求にも力を注いでいる。
《テーマ》
“創造行為とは何か? 情報の変換について”
《アブスト》
人にアイディアを伝える時に、例えば文字ではなく図で説明することで分かりやすく伝えることができる場合があります。映像で伝えることができればもっと直感的に伝達もできます。もっと大きな話でいえば、科学の進歩がいつ起きるのかということについて、代数と幾何という異なる分野の学問だとされていたものがデカルト座表面において等しく扱うことが可能になったことや、ある物理現象が別な数式や、別な観点から理解することができることが研究の突破口になる場合があります。また、AIの進展によりあらゆる創造的な課題がアシストされ、映像や音楽を創作する可能性が広く一般に開かれた一方で、このようにますます重要になっていく創造性について、学校や企業においてもその涵養が必要とされますが、その教育には依然として困難を極めます。
今回、映像作家として日々、情報を変換することで作品を作成している傍らVJとしても活動する今野芳章さんをゲストに迎え、前回に引き続き「創造行為とは何か」をテーマとしつつ、創造行為のヒントとなる「情報の変換」の諸相について皆さんと考えていきたいです。具体的には
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ここで扱う「情報の変換」の典型や例は何か
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情報を変換することで何が生じるのか(変換することの何がよいなのか)
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何か具体的な例について、今までの仕方とは違った方法で説明できるか
などについて考えてみたいと思います。